菊芋と腸内フローラの密接な関係
『人間の健康を司り、また万病の素にもなりうる100兆の腸内細菌といかに共生するか』
菊芋と腸内細菌
◎そもそも菊芋とはなんに効くのか。
一番の役割を上げるとするならば、腸内細菌の良質な餌となるということです。
しかし、そこに付いてくる効果効能は現代の医学会も騒然とするほど驚くべきものです。
◎腸内細菌。つまり善玉菌や悪玉菌やひよりみ菌がどのような働きを行うか、食べ物を便にするだけではありません。現代病と言われる様々な病気の大半は腸内細菌の環境が左右するといわれるほど。人の臓器の中で最も病気に関連した臓器と言われている程です。それもそのはず、人間の腸内細菌は100兆ともいわれており、細菌の重さだけで1,5から2キロとも言われている。その腸が体内の免疫力を作ったり血液を作ったりインスリンを出す指令を出したりするので、当然と言えば当然です。
◎逆を言えば腸内細菌に良質な餌を毎日与えることで腸内環境を整え、肥満 糖尿病 自閉症 認知症 コレステロールに関する動脈硬化症 喘息 はたまたガンの発生すら抑制することが可能だと医療の現場でも明らかになってきている。
◎何が一番の腸内細菌への餌になるのか。これは現代の医学ではっきりしていて、慶応義塾大学のいとうひろし教授は、「イヌリンは腸内細菌への最良の餌だ」といわれている。
※2015年6月10日 ためしてがってん より
◎イヌリンを含む植物はいくつかあるが、菊芋以上に多量に含んでいる植物は未だ見つかっていない。
つまり菊芋を普段の食事に取り入れるだけで万病への備えになっているといっても過言ではない!!
※与太話
海外では生活習慣病の改善策の一つとして、健康な人の便を病気がちな人の腸へ移し、腸内細菌を分けてもらう治療法があり、その効果からかなりの人気を博している。
糖尿病
①たとえば糖尿病などは、いつもの食事と一緒に菊芋を飲めば、水溶性の食物繊維等で吸収をしにくくさせて便と一緒に排出して血糖値の上昇を妨げるのは有名な話です。またそれだけには留まらず、
菊芋を食べた腸内細菌が、大腸に存在するすい臓へのスイッチを増やし、そこを食べ物が通るたびにすい臓を刺激するようになり、体が自然と食後にインスリンを出すようになる。こうなればなんの苦労もなく食事に菊芋を入れるだけで自然と薬から離れられます。
※与太話
海外や一部日本でも最先端の糖尿病手術として知られているのが、胃や小腸を半分に切って大腸に直接つなぐ手術です。これは大腸にあるすい臓へのスイッチを、胃や小腸を小さくすることによって未消化の食べ物で無理やり押してやり、インスリンを出させるというものです。効果はありますが、正直ここまでしなくても菊芋を食べることで自然とスイッチを増やし、菊芋は胃や小腸では吸収されませんので、包み込んだ食材ごと大腸のスイッチを押すことができます。
生活習慣病対策
②肥満の予防に関しては、菊芋が食べたものを包み込み、胃や小腸で吸収されにくくすることで余分なカロリーをカットする役割を持っています。さらに、ある善玉菌は腸のセルロースを食事と一緒に包んで出す働きをします。また、近年肥満の人には特徴的な腸内細菌がいることが発表されています。肥満の人の腸内細菌には、糖質を過剰に利用してエネルギーを必要以上に作り出していると予想されています。確実に「やせる」効果を示す酵素をもつ菌は現在見つかっていませんが、ある善玉菌は、脂肪の吸収を抑えることで、肥満を防ぐ可能性があることが分かっています。
便秘・下痢解消
③便秘に関しても、菊芋のような水溶性食物繊維をきちんと摂ることで、便のかさが増えてウンチの材料になり、同時に善玉菌の働きが活発になるため、においや形の良い便がつくられます。また、
乳酸菌やビフィズス菌の酵素が作る酸が腸壁を刺激してぜん動運動が促進されるので、腸内の老廃物をきちんと排出し、便秘や下痢を予防してくれます。
風邪・アレルギー予防
④また、免疫力を高めたり、アレルギーを予防したりする効果も認められます。腸内の善玉菌が増えると、免疫細胞が刺激され、外からのウイルスなどに強い体になります。それもそのはず、なんと
免疫細胞の70%は腸内に存在しているのです。その免疫細胞を口や各粘膜へと送り、ウイルスから
体を守ります。
また、腸内環境が良くなると、過剰に防衛することもなくなり、アレルギーも抑制されます。
※与太話
昔の人はアレルギーが少なかったとか、昔の人は風邪にも強かったという話はよく聞きますが、これは非常に理にかなっていて、昔の食事には腸内細菌の餌になるものが非常に多かったといわれています。(発酵食品や玄米など)
今の若者に比べ、格段に体の栄養素は足りていなかったにもかかわらず、なぜ今の若者よりも元気でいられたかは、腸内の健康が格段に良かったことが原因だと考えられます。
ストレス緩和・認知症予防
⑤菊芋を飲んで腸内細菌を整えることによって、ストレスの緩和や、認知症の予防すら行うことが分かっています。腸には数億個の神経細胞からなる「腸管神経系」が存在しています。 悪玉菌が作る有害物質は、神経の伝達を阻害することが報告されており、認知症との関連も指摘されています。幸福物質と呼ばれている「セロトニン」は、95%が腸内細菌の作る酵素によって腸内で作られているともいわれています。さらに、悪玉菌が多い腸では脳内のストレスで誘導される遺伝子が多く作られていることが分かっています。「腸は第2の脳」とも呼ばれており、善玉菌が豊富な腸は心の状態にもプラスになると考えられます。
ガン予防
⑥また、現在日本人の2人に1人がガンが原因で無くなっていますが、これに関しても腸内細菌が関連しているといわれています。腸内の環境が悪化すると、当然便通が悪くなり、腸内にガスが溜まります。ガスはそこに留まるだけならいいのですが、実際は、腸を通る血液の流れにのり、有害なガスは全身をめぐり、体を傷つけます。はじめのうちはそのガスから体を守ろうとガン細胞は活躍してくれるのですが、それが常駐化するとたちまち悪性腫瘍に変わり人体を傷つけ始めます。こうなってしまっては外科手術に頼るしかありません。そうなる前に便やガスを早く体外に排出する腸作りが大事なのです。
・長々と書き連ねましたが、要は、
『人間の健康を司り、また万病の素にもなりうる100兆の腸内細菌といかに共生するか』
ということです。
・うまく共生していくコツは、前述しましたが、良質の餌を毎日食べさせてあげることです。腸内細菌の善玉菌を増やし、それによる恩恵を最大限享受することによって私達の健康は守られ、日々を元気に過ごすことができます。その良質の餌にうってつけなのが、慶応大の教授が仰られているように、水溶性食物繊維でありイヌリンを世界で一番多く含む菊芋が一番であると私達は結論づけます。